能舞台のコト

去年12月6日に青山銕仙會の舞台を踏む事ができた。2回目。まるで「能」の教養、知識はゼロにて立ち向かう。中途半端な知ったかぶりよりマシか? 随分とリハーサルでは解放されていたけれど、本番では舞台に「包み込まれた」かしらん、と思えるほどカラダがヘンに貞淑だった。橋懸かりの歩容は危ないけれどソコソコ自分であったけれど、本舞台では「焦った」。まず、四辺スッポンポンに「抜け」ている。裸ダ。客席が正面/脇と分けられてるが演者からすると[二つ正面]をとることとなる。あの「目付柱」てえのが無ければ事態は変るだろうに。その丸裸の本舞台の「床面」が、これまた流れ落ちてるような足許の危うさである。身の置き所といふような「隙き間」を見つけるのが大変で、要はカラダが隙き間だよっ、闇だよっ、てなことかしらん、と思った。