前口上

『ダンスはうまく語れない』とは、我ながら良いタイトルをつけたもので、あんまり良いタイトルなのでタイトルをつけた段階で結構満足してしまって、本文を書かないままもう何年も放置してしまった。
去年の暮れにサイプレスの忘年会で、今年からちゃんと書きますと宣言してしまったので、書こうと思う。その時は、二月から毎月月末に更新しますと言ったのだが、それはちょっと変えて、不定期で、しかしながら最低月一回は必ず更新します、ということにしたい。
何を書くかというと、いわばダンスを巡る雑談である。思えば舞台芸術としてのダンス公演を観にいくようになってから、間もなく20年が経とうとしている。その間、私がダンスを見ながら考えていたことを、考えの赴くままつらつらと書いていってみたい。時々に見た公演の感想などもまじえながら。
(こんな当たり前のことをわざわざ言って意味があるのか?)と自問してしまい言わないまま、書かないままにいたことも書いていこうと思う。だから読まれた方は(そんな当たり前のことをなんでこいつはわざわざ言ってるんだ)と思うかもしれないが、まあたまには当たり前過ぎて普段話題にならないことを確認してみるのも悪くないのではないか。
ダラダラ書く。ダラダラ考えているからである。

かとう当夜

(今回はまたすぐ2.3日中に更新します)